ブラジル・サンパウロで、16歳の少年の容疑者が携帯電話を取り上げられて怒り、家族3人を射殺する事件があった。AFP通信などが報じた。
AFPが報じた地元当局の発表によると、少年は17日、自宅で両親に携帯電話を取り上げられた後、地元警察官の父親(57)の拳銃を持ち出し、父親を背後から射殺。その後、女のきょうだい(16)の顔面を撃ったほか、数時間後に帰宅した母親(50)も撃って殺害した疑いがある。
20日、少年が自ら警察に電話し、逮捕されたことで事件が明るみに出た。それまで少年は自宅で3人の遺体とともに過ごし、ジムに行ったりパン屋で買い物したりもしていたという。
地元警察は、少年が携帯電話を没収されて「いらだちを募らせた」と説明した。事件翌日の18日にも怒りを抱えており、母親の遺体をナイフで刺していたという。捜査主任は「いらだちが何らかの心理的障害と関連したものか、理解する必要がある」としている。(鈴木峻)
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