FRBは、5月1日までの2日間、金融政策を決める会合を開き、およそ23年ぶりの高い水準となっている政策金利を6会合連続で据え置くことを決定しました。
22日に公表されたこの会合の議事録によりますと、参加者たちは、物価が大幅に上昇しているとして、2%の物価目標に向けたインフレ率の低下にさらなる進展はみられないという認識を示していたことが分かりました。
また、数人の参加者は、インフレ率が持続的に低下するためには、需要の伸びがこのところの力強いペースから鈍化する必要がありそうだと言及していました。
さらに多くの参加者が、高い金利の効果が過去と比べて小さくなっている可能性があるなどとして、現在の金利がインフレを抑え込むのに十分な水準かどうかは不透明だと言及していました。
こうした認識の背景には、ことし1月から3月にかけて物価や消費など多くの指標が予想を上回ったことがあるとみられますが、先月は一転してインフレ率の低下傾向を示すデータが相次いでいて、FRBの金融政策を見通すうえでこの傾向が続くかどうかが注目されます。
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