ニューヨーク地裁に出廷したトランプ氏(21日)=ロイター

【ニューヨーク=共同】トランプ前米大統領の不倫口止め疑惑に絡む事件の公判が21日、ニューヨーク州地裁で開かれ、弁護側が証人尋問による立証を終えた。トランプ氏は証言しなかった。検察は既に立証を終えており、28日に最終弁論を始め、29日にも陪審員が有罪か無罪かを話し合う評議に入る見通し。

トランプ氏が証言台に立てば自ら陪審員に語りかけられる一方、検察の追及にさらされる。弁護側はリスクが大きいと判断したとみられる。

トランプ氏は2016年の大統領選直前、過去に不倫関係にあったと訴えるストーミー・ダニエルズさんに口止め料13万ドル(約2千万円)を支払い、立て替えた当時の顧問弁護士コーエン氏への弁済を帳簿上「法務費用」と偽って処理した罪に問われている。トランプ氏は不倫関係を否定し、無罪を主張している。

検察の証人は20人に上った。ダニエルズさんが不倫関係の詳細を証言し、コーエン氏は口止めがトランプ氏の指示だったと語った。弁護側の証人2人のうち弁護士コステロ氏は「コーエン氏が、トランプ氏は何も知らないと話していた」と述べた。

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