シャングリラ会合が開かれる会場(2023年6月2日、シンガポール)=ロイター

【ワシントン=共同】英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版は16日、オースティン米国防長官が中国の董軍国防相と5月末にシンガポールで会談すると報じた。米中国防相の対面での会談は2022年11月以来となる。昨年11月にバイデン大統領と習近平国家主席が国防相同士の対話再開で合意。オースティン氏と董氏は今年4月、初めて電話会談していた。

FTによると、対面会談は5月末〜6月初めにシンガポールで開かれるアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に合わせて実施する。昨年6月の同会議では、中国が米国との国防相会談を拒否した。

今年4月の電話会談では、衝突回避に向けた軍同士の意思疎通の継続や台湾、南シナ海情勢などを協議した。対面の会談でも、こうした議題を話し合うとみられる。

ラトナー国防次官補(インド太平洋安全保障担当)は16日、中国軍高官と電話で協議した。国防相会談の地ならしを進めたとみられる。国防総省は「大統領は軍同士のコミュニケーションを増やすよう指示しており、実現に向けて全力を尽くす」と強調した。

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