イスラエル軍は15日にかけて、ガザ地区のおよそ80の標的を空爆し、南部ラファや北部ジャバリアでの地上作戦でイスラム組織ハマスの戦闘員を多数殺害したと主張しました。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、北部のガザ市で国連機関の診療所が砲撃を受け少なくとも10人が亡くなったほか、インターネットの接続を求めて市民が集まっていた中心部への攻撃で多くの死傷者が出ていると伝えています。

ガザ地区の保健当局は15日、犠牲者は3万5233人に上ったとしています。

こうした中、イスラエルのネタニヤフ首相は、ラファでの作戦について、アメリカの経済チャンネルCNBCのインタビューで「アメリカと意見の相違はあるものの、自分たちの生存と将来を確保するため、必要なことをしなければいけない。数か月や数年ではなく、数週間で終わる」と述べ、現地を拠点とするハマスの4つの大隊を壊滅させる必要性を強調しました。

多くの住民が身を寄せるラファをめぐって、アメリカのバイデン大統領は、イスラエルが大規模な地上作戦を行った場合は砲弾などを供与しないと警告しています。

地元メディアなどは、ホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官が、今週末、イスラエルを訪問すると伝えていて、戦闘休止に向けた糸口を見いだせるのかが焦点です。

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