ニューヨークのウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=矢内純一】10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は8日続伸して始まり、午前9時35分現在は前日比142ドル64セント高の3万9530ドル40セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)が年後半に利下げに動くとの期待が根強く、主力株に買いが続いている。

労働市場の過熱感の和らぎを示す経済指標の発表が相次いでいる。物価指標の上振れで強まっていたFRBの利下げ先送り観測が後退し、ダウ平均は前日までの7営業日で1570ドルあまり上昇している。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)などの半導体株が高い。半導体受託生産大手の台湾積体電路製造(TSMC)が4月の売上高が前年同月に比べ59.6%増えたと10日に発表した。半導体株の買い安心感につながっている。

アナリストが投資判断を引き上げたスリーエムの上昇が目立つ。アメリカン・エキスプレスとキャタピラーも上げている。半面、ナイキとアムジェンが売られている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続伸して始まった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。