ゼレンスキー大統領は9日、大統領令を出し、要人の警護を担当する国家警備局のトップを解任すると発表しました。
理由は明らかにされていませんが、ウクライナでは今月、国家警備局の大佐2人が、ロシアの治安機関FSB=連邦保安庁に機密情報を漏らし、政府高官の暗殺計画に関わった国家反逆などの疑いで拘束されています。
ロシアが暗殺の対象にしていたのは、ゼレンスキー大統領のほか、ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長などの政府高官だったとされていて、今回の解任はこの事件を受けた措置とみられています。
ウクライナではロシア軍による激しい攻撃が続いていて、第2の都市、東部ハルキウ市の市長は10日、ミサイルによる攻撃で子どもを含む2人がけがをし、26の建物が被害を受けたとしています。
また、イギリスの国防省は9日激しい戦闘が続く東部ドネツク州の要衝の町、チャシウヤル周辺での攻撃が、先月は前の月より2倍増えたとの分析を発表しました。
そのうえで攻撃の回数が大幅に増えたにもかかわらず、あまり前進できていないとして、ロシア軍はほぼ確実に大きな損失を出していると見られると指摘しています。
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