シアトルを拠点にするスタジオHarebrainedが,新作サバイバルRPG「GRAFT」の開発とセルフパブリッシングを行うことを発表し,アナウンストレイラーを公開した。日本語にもローカライズされる予定で,Steam(リンク)とEpic Games Store(リンク)のストアページが公開されている。


 GRAFTは,これまで「BattleTech」「Shadowrun: Hong Kong」などの作品を手がけ,2023年にはストラテジーRPG「The Lamplighters League」をリリースしているHarebrainedの最新作。地球の大気圏外に浮かび,多くの市民が定住する巨大な宇宙基地アークが舞台となるストーリーが描かれる。


 人々は生体機械と結合することにより,自らを改造(オーギュメント)しているようなサイバーパンクな世界観であるという。しかし,アークを制御していたAIが暴走したことにより,多くの人々は自意識さえも失ったゾンビのようになってしまい,宇宙基地は廃墟になってしまう。プレイヤーは,そのような状態から何とか抜け出そうと奔走していくことになる。


 タイトル名にもなっているGRAFTとは,(木などを)“接ぐ”という意味を持つ。プレイヤーキャラクターは,敵の体からもぎ取ったパーツを自分の肉体に移植することにより,戦闘で失った部分を補ったり,強化させたりしてアップグレードを重ねていく。ただし,それにより自分の中に残された記憶が徐々に失われてしまう。そうした記憶の欠片が人間性を保つうえで必要かどうかを判断し,1つひとつの選択が何らかの結果を生むことになるという。


 斜め見下ろし型の視点ながらも,Unreal Engine最新版を利用することで,ボリューメトリックフォグ効果(※)などを用いた雰囲気満点の世界観が表現される本作。脱出に成功した際には,果たして主人公はどのような姿になっているのか。気になる人は,ウィッシュリストに追加して続報をチェックしておこう。

※3Dゲームや映像において,霧や煙などが立体的に存在するように見える表現技術。光が霧や煙を通過する際に拡散/散乱する様子をリアルに再現し,ゲーム内の環境に深みや雰囲気を持たせる


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