2024年8月28日と29日の2日間,Web3カンファレンス「WebX 2024」が都内のホテル,ザ・プリンス パークタワー東京で開催された。同イベントのゲームエリアでは,Web3ゲームに関わるさまざまな企業がブースを出展していたので,本稿ではその模様をレポートする。


 まず目を惹いたのは,スクウェア・エニックスのWeb3プロジェクト「SYMBIOGENESIS」のブースだ。こちらでは福引が行われており,景品として金賞に第三章「スペシャルオークション」参加権,銀賞に限定モデルの「ハードウェアウォレット」,参加賞に第三章「スターターパック」(ゲーム内アイテム)が用意されていた。

 第三章は,11月下旬に開始予定となる同作の最新章であり,「スペシャルオークション」では第三章のキャラクターを無料で入手できるチャンスがあるという。またスターターパックは,第三章で使えるゲーム内アイテムになるそうだ。


 同ブースでは,そのほかにも本作のクリエイティブディレクター・豊田洋輔氏によるキャラクターのライブドローイングが行われていた。ゲームに登場するキャラクターが実際に描かれていく様子が見られるとあって,ファンにとっては嬉しい催しといえる。

 「SYMBIOGENESIS」は,Discordを使って仲間と共に謎を解いていく新感覚ファンタジーアドベンチャーだ。サービス開始は2023年12月で,現在は天野喜孝氏の描き下ろし限定NFTが手に入るゲーム内イベントが実施中だ。前述の第三章の情報が続々公開されている節目のタイミングなので,興味がある人はこの機会に始めてみてるのもいいかもしれない。


 Nexonブースでは,同社のブロックチェーンプロジェクト「MapleStory Universe」の展示も行われていた。このプロジェクトはNexonの子会社であるNEXPACEによって展開されているもので,そのコンテンツ第1弾となる「MapleStory N」が2024年内にリリース予定だ。ブースでは同作のトレイラーが上映され,来場者の耳目を集めていた。


 また同作は,独自トークン「NXPC」が用いられることが明らかとなっている。NXPCでは,従来はゲーム企業のみが提供していたゲーム内アイテムを,プレイヤーからも提供できるようになるといい,これによりゲーム体験を向上させ,Web3エコシステムの持続可能性を高めることを期待しているとのことである。
 なおブースで確認した情報によれば,法規制の関係で日本でのリリースは現状未定とのこと。今後これらが解決し,日本でもリリースされることに期待したい。


 クルーズブースでは,2023年5月にリリースされた「PROJECT XENO」に加え,9月3日にリリース予定の新作ブロックチェーンゲーム「エルゴスム」(PC / iOS / Android)の展示が行われていた。


 「エルゴスム」はクルーズとgumiが共同で開発中の,スマートフォン向け新作ブロックチェーンゲームだ。“禁忌に触れた少女達の運命”をテーマに,美麗なグラフィックスと人類の起源に迫る物語が展開されるという。現時点での事前登録者数は,すでに20万人を突破しているとのこと。
 ブースで話を聞いたところ,リリース直前で慌ただしい時期でもあり,とくに新情報はないとのことだった。ともあれ開幕からプレイしたい人は,今のうちに事前登録しておくのがオススメだ。


 ゲームとはやや趣が異なるが,自動車メーカーのスズキとNEO NFT PROJECTの共同ブースもゲームエリアに配置されていたので立ち寄ってみた。


 「オリジナルジムニーNFT」の看板が掲げられた同ブースでは,看板どおり,スズキの四輪駆動車・ジムニーと企業ロゴなどを組み合わせたオリジナルNFTを制作できるという。費用や制作についての問い合わせは,スズキWeb3窓口(web3-Suzuki@hhq.suzuki.co.jp)まで連絡してほしいとのことである。
 また「WebXジムニーNFT」がWebX期間限定で無料配布されており,こちらはウォレットアドレスをGoogleフォームに入力することで受け取れたようだ。

 なおNEO NFT PROJECTとは, NFTとモータースポーツを組み合わせたプロジェクトだそうで,人気NFTを賞品としたeスポーツイベント「NEO SERIES」を開催している。同イベントにスズキがスポンサーとして協賛しており,今回の共同出典はその関係とのこと。詳しくはNEO NFT PROJECTの公式サイト,もしくは公式Xを確認してみよう。

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