ドイツ・ケルンのゲームイベント「gamescom 2024」でもかなり大規模だったXboxブースでは,たくさんのインディーゲームも出展されていた。その中から1つ,Pine Creek Gamesが開発,Noodlecakeが配信する童話のようなサバイバルゲーム「Winter Burrow」を紹介しよう。


 そのネズミには,かつて暮らした家(巣穴)があった。暖かく安全なその場所には,穏やか日々がたしかにあった。
 都会での暮らしから故郷に戻ってきた主人公ネズミは,思い出の家が廃墟になっているのを発見する。家の世話をしていた叔母が行方不明となり,家を管理する人(ネズミ)がいなくなっていたのだ。


 こどものころのように安全な気持ちで暖炉の前でくつろげるよう,家の復元を始めるネズミ。プレイヤーは彼を操り,フィールドを探索して素材を集めてクラフトをし,道具を作ったり壊れたものを修復したりする。

 外の世界は虫や外敵,そしてネズミの仲間も暮らしている。探索に出るときは空腹にも注意しながら,いろいろな土地を巡って素材を集めたり,ほかのネズミたちと交流したりしていく。


 基本的な操作ややるべきことなどはこういったサバイバルクラフトの定番といった感じだが,一見その手のゲームに見えないアートスタイルや雰囲気の出し方もあって,ちょっと今までにない感覚が味わえる。

 絵本のようなグラフィックスに寓話のような物語と登場キャラクターたち。かわいらしくて和むけれど,ゲーム自体はゆるくまったりではなくけっこうなワイルドライフで,そのあたりも童話や寓話っぽくあるし,それをサバイバルゲームという仕組みで形にしたところも面白い。


 家の修復や叔母さんの行方を探るというメインの目的はあるが,基本的には自分のペースでネズミの生活を楽しむゲームのようだった。キャラクターのカスタマイズや家の装飾などで自分の好きなようにネズミの生活を彩り,自分の物語を描きだせるのだろう。

 Steamのページによるとリリースは2025年内で,すでに日本語対応も決まっている。デモ版も配信されているので,気になった人はウィッシュリストに追加しつつデモ版をプレイしてみるといいだろう。



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