NetEase Gamesが2024年8月20日にリリースする新作アドベンチャーゲーム「DUSTBORN」(ダストボーン。PC / PlayStation 5 / Xbox Series X|S / PlayStation 4 / Xbox One)。架空のアメリカ大陸をバンド(に扮した)仲間と共に横断していくロードトリップ・アドベンチャーという,好きな人にはたまらない気配がプンプン漂う本作の魅力を,詳しく紹介していこう。




舞台となるのは2030年の「アメリカ共和国」


 本作がいかなるタイトルかというと,大枠では主人公の行動や選択によって物語が変化していくストーリードリブン型のシングルプレイ・アドベンチャーゲーム。ただしその中身は,フィールドの探索やキャラクターとの会話だけでなく,超能力が飛び交うリアルタイムバトルあり,バンド演奏を楽しむリズムアクションといった要素が盛り込まれていて,“なんでもアリ”のミクスチャー感にあふれている。

海外SFドラマを好む層に刺さりそうな世界観。アメコミ調のグラフィックスが雰囲気をさらに盛り上げる

 舞台となるのは2030年のアメリカ……ではあるが,我々の知るアメリカとはだいぶ違う歴史をたどった「アメリカ共和国」。分断された複数の国をジャスティスと呼ばれる勢力が統治しているが,分断の影響でそれぞれが異なる文化圏を形成している。中にはその影響が及ばない危険すぎる地域もあったりする。

現実とは異なり,いくつかのエリアに分断されたアメリカ大陸を西から東へとバスで進んでいく

 そんな世界で主人公のパックスとその仲間達は,「とある荷物」を西海岸のパシフィカから東海岸のノヴァスコシアまで運ぶために大陸横断の旅をしていく――というのが基本設定だ。

中身の分からない荷物を抱えての危険なロードトリップ。小説や映画ではおなじみのドキドキギミックがゲームとしてどう表現されるかは気になるところ


超能力を持つクルー達と愉快で危険な大陸横断


 大型バスに乗り込んで4000マイルもの大陸横断を目指すクルー達は,クセ者ぞろい。プレイヤーは主人公パックスとなって,経験や考え方の異なる彼らをまとめあげて(あるいは衝突して)いくことになるわけだが,自身の行動や仲間との会話次第で両者の関係値は変化していき,それがエンディングに影響を及ぼすことになる。

センターのバットを持った女性が主人公パックス。人形ロボットはツアーバスのドライバー

多様なパーソナリティを持つ仲間達。怪力やハッキングなど,それぞれ異なる特殊能力を持つ

 危険な大陸横断における強い武器となるのが,彼らが持つスーパーパワーだ。主人公パックスが持つのは,放った言葉を現実にする「VOX」と呼ばれる力。「もしやゲーム中の会話選択もこの力で制御しているのでは?」と思ってしまうほどに,ある意味アドベンチャーゲームの主人公にマッチしすぎた能力ではあるが,ピンチに相手の動きを止めることもできる強い力となっている。
 仲間達も,怪力や瞬間移動といったスーパーパワーを持っており,それぞれの能力をどのように活用していくかでストーリーに変化が生まれることだろう。

キャンプファイヤーはクルーとのコミュニケーションを深める恰好の場所。道中で新たな仲間が加わることも


探索にアクションバトルに音ゲーをこれ一本で楽しめる


 といったように個性ツヨツヨなメンバーたちではあるが,実はもう一つの顔を持っている。それがロックバンド「The DUSTBORN」としての姿だ。


 分断された各エリアの国境では,ジャスティスによる検問が行われている。当然「人には言えない荷物を運んでいます」とは言えないので,それをごまかすための姿がバンドというわけだ。

「アメリカ共和国」を統治するジャスティス。各地に検問を配置して取り調べを行う

かりそめの姿ではあるバンドだが,ドラマの中では重要な位置付け。ノリノリの演奏でオーディエンスを総立ちにさせよう

 ただし,“世を忍ぶ仮の姿”とはいえ旅の目的を疑われないようバンドとしての腕前も重要。リズムゲームとなっている演奏を成功させるのが重要なのはもちろん,路上での練習で腕を磨き,道中では新曲を作っていくことでバンドとしても成長を遂げて,ジャスティスの目をうまく欺こう。

本物のバンドであることを証明するために演奏=リズムゲームを求められることも。流れてくるノーツにあわせてボタンを押して演奏を成功させよう

 アメリカ大陸横断という冒険の道中で,クルー達は全部で10のピットストップ(長距離バスの休憩場所)に停車することとなる。

 立ち寄る場所は,オレゴン州の荒野にある旧政府の再教育キャンプからネバダ州の廃止された軍事施設,ユタ州の廃墟と化したショッピングモール,シカゴのダウンタウン,メイン州の野生の森,廃墟と化したロボット工場などと,いずれも特色豊か。


 プレイヤーはパックスを操作して,それぞれのエリアを探索。調査や謎解き,時には危険な状況を切り抜けて目的を達成すれば,次のエリアへ向かえるようになる。

パックスを操作してエリア内での目的達成を目指す。エリアごとのサブシナリオも用意されている

無政府状態のエリアでは荒くれバイカー達が暴れまわっている

 探索中,時には避けられない状況で戦闘となることも。バトルはリアルタイムのアクションとなっていて,パックスを動かしながら愛用のバット「ピート」で敵をぶん殴ったり,ガードや回避で敵の攻撃をかわしていく爽快感ある仕上がり。クルーに対して特殊能力でのサポート要請をすることもできる。

キビキビしたアクションが気持ちいいバトル。パックスの基本攻撃はバットで殴打!

 前述したスーパーパワー「VOX」は必殺技のような扱いとなる。画面上の「SHOUT」ゲージが溜まると発動でき,範囲攻撃や敵の動きを止めるといった特殊効果をもたらせる。戦闘状況に応じた適切な行動を取れば,上手に敵を叩きのめせるハズだ。

敵の動きを封じるなどの効果を持つ「SHOUT」。打撃や仲間のサポートを駆使してコンボをつなげていこう

凶悪なルックスのバイカー達と戦うシーンも。どうやら巨大なモンスターまでもが出現するようだ

 謎多き危険なロードトリップという“引き”の強い物語を軸としつつ,個性的なキャラクターとの交流や,アクションバトルに音ゲーなどの多彩なゲーム性など,山盛りのエンタメ精神を感じさせる「DUSTBORN」。本記事を目にして少しでも気になった読者諸氏は,ぜひともパックス達の旅路の行き着く先をその目で確かめてみてほしい。


 なお,8月22日に発売されるPS5用パッケージ版「DUSTBORN deluxe edition」には,ゲームディスクに加え,アメリカ大陸の地図,ポストカード2枚,32ページのコミックブック(英語),ステッカー,早期購入特典デジタルコードと特典盛りだくさん。ゲームの世界にどっぷり浸りたい人は,こちらがオススメだ。


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