データ分析を専門に行うSensor Towerによると,2022年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆1422億円に達している(関連記事)。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で,いま最も売れているタイトルをはじめとした,さまざまなデータを毎週お届けするのが,本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。


スマホゲームの国内収益ランキング
(2024年8月1日〜8月7日)


順位 前週 タイトル DL数の成長率
(前週比)
収益の成長率
(前週比)
1 3 モンスターストライク -51% 83%
2 27 Fate/Grand Order 34% 418%
3 1 ラストウォー:サバイバル -19% -14%
4 15 キノコ伝説:勇者と魔法のランプ -27% 87%
5 21 学園アイドルマスター -16% 136%
6 8 パズル&ドラゴンズ -12% 41%
7 16 LINE:ディズニー ツムツム 2% 75%
8 10 崩壊:スターレイル -7% 28%
9 26 アークナイツ 70% 141%
10 11 荒野行動 25% 42%
11 41 Identity V 6% 261%
12 5 ウマ娘 プリティーダービー -25% -21%
13 9 ONE PIECE バウンティラッシュ 45% 6%
14 7 Pokémon GO -14% -18%
15 2 ブルーアーカイブ -46% -56%
16 13 ロイヤルマッチ -5% 10%
17 14 eFootball 2024 -4% 24%
18 31 原神 -12% 77%
19 123 妖怪ウォッチ ぷにぷに 349% 629%
20 - 鈴蘭の剣:この平和な世界のために(8月1日〜) - -
21 18 ホワイトアウト・サバイバル -16% -2%
22 4 ドラゴンクエストウォーク -8% -61%
23 6 ゼンレスゾーンゼロ -42% -52%
24 20 パズル&サバイバル 69% -2%
25 17 #コンパス〜戦闘摂理解析システム〜 -22% -18%
26 24 プロジェクトセカイ 1% 10%
27 29 ヘブンバーンズレッド -78% 30%
28 12 勝利の女神:NIKKE -19% -36%
29 23 あんさんぶるスターズ!!Music -12% -2%
30 22 プロ野球スピリッツA -14% -5%
31 56 Call of Duty: Mobile -51% 113%
32 40 ブロスタ -9% 41%
33 33 LINE ポコポコ -22% 9%
34 28 モンスターハンターNow 17% -8%
35 30 ドラゴンボールZ ドッカンバトル -25% 1%
36 19 ドラゴンクエストタクト -27% -35%
37 43 PUBG MOBILE -5% 30%
38 50 呪術廻戦 ファントムパレード 5% 49%
39 42 放置少女 5% 8%
40 35 ガーデンスケイプ 12% 7%
41 44 信長の野望 覇道 -11% 24%
42 32 トゥーンブラスト -6% -10%
43 53 メメントモリ 194% 42%
44 72 にゃんこ大戦争 11% 124%
45 34 Age of Origins -6% -8%
46 79 恋と深空 -16% 130%
47 37 ホームスケイプ 3% -6%
48 74 俺だけレベルアップな件:ARISE 41% 104%
49 87 グランブルーファンタジー 50% 123%
50 39 Pokémon Sleep -11% -5%

※データはSensor Towerから引用。データのない箇所は「-」と記載
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない


1〜25位のグラフ。縦軸(収益)の実値は本連載では非公開

 今週の国内収益ランキング1位は「モンスターストライク」(iOS / Android)だ。イベント「モンスト夏休み2024」が8月2日にスタートし,「モールスα」「ゲキリンα」「島左近α」がガチャに登場。前週比で収益を83%伸ばした。


 「Fate/Grand Order」(iOS / Android)は9周年イベント「Fate/Grand Order 〜9th Anniversary〜」を8月4日に開始し,新サーヴァント「スペース・エレシュキガル」(関連記事)を実装した。前週比418%の増収を達成し,27位から2位まで順位を上げている。


 また,「妖怪ウォッチ ぷにぷに」(iOS / Android)は人気IP「転生したらスライムだった件」とのコラボイベントを8月1日から開催し,Top50のタイトルで最高の収益成長率となる前週比629%増を達成した。


 新作タイトルは「鈴蘭の剣:この平和な世界のために」(iOS / Android)が20位にランクイン。本作は,XD Entertainmentが8月1日にサービスを開始したタクティカルRPGだ。中世ヨーロッパ風のファンタジー世界をピクセルアートで描いている。

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 タクティカルRPG「鈴蘭の剣:この平和な世界のために」が,2024年8月1日にサービスを開始した。XD Entertainmentが手掛ける本作は,選択肢や周回プレイによって物語が変化していくシステムを導入し,現代の技術で描かれたこだわりのピクセルアートを採用した作品だ。

[2024/08/01 12:00]
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  • ライター:稲元徹也



中国における4月〜6月の収益ランキング


 今回は,中国における2024年4月〜6月の収益ランキングを紹介しよう。前期(2024年1月〜3月,関連記事)と比較したデータも併記しているので,参考にしてほしい。

順位 前期 タイトル DL数の前期比 収益の前期比
1 1 Honor of Kings -24% -19%
2 - アラド戦記モバイル(5月21日〜) - -
3 2 和平精英 -32% -7%
4 3 チームファイト タクティクス -21% -24%
5 9 夢幻西遊 -21% 24%
6 7 崩壊:スターレイル 25% 0%
7 6 リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト -29% -24%
8 8 原神 -32% -6%
9 5 逆水寒 -34% -37%
10 12 三國志 真戦 -12% -6%
11 11 捕魚大作戦 -22% -22%
12 14 火影忍者 18% 6%
13 13 恋と深空 -87% -7%
14 - Go! Go! Muffin(5月15日〜) - -
15 4 CrossFire: Legends -36% -70%
16 20 Identity V 19% 52%
17 88 バンバンサバイバー 176% 806%
18 10 エギーパーティー -64% -49%
19 - 三国:谋定天下(6月13日〜) - -
20 17 Anipop -17% 4%
21 - 釣りの達人(3月28日〜) - -
22 16 JJ斗地主 -34% -14%
23 15 爆走ドリフターズ -26% -20%
24 26 アークナイツ 7% 16%
25 22 Infinite Borders 10% 1%

※データはSensor Towerから引用。データのない箇所は「-」と記載
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない


1〜25位のグラフ。縦軸(収益)の実値は本連載では非公開

 2024年4月〜6月における中国スマホゲーム市場全体の収益は,前期比でほぼ変わらなかった。一方で,前年同期(2023年4月〜6月)と比べると,7%の減収となった。

 1位は変わらず「Honor of Kings(王者荣耀)」(iOS / Android)だ。中国市場で17四半期連続で収益トップを維持しており,6月20日には日本を含むグローバル向けにもリリースされた。

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 Level Infiniteは本日,TiMi Studio Groupが開発を手掛けるスマートフォン用MOBA「Honor of Kings(オナー・オブ・キングス)」日本語版の配信を開始した。本作は,2015年からTencentが中国で展開するスマートフォン用MOBAだ。1億人以上のプレイヤーが参加しているとされている。

[2024/06/20 10:40]
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 2位の「アラド戦記モバイル(地下城与勇士:起源)」(iOS / Android)は,「アラド戦記」を手掛けたNEOPLE(ネクソンの子会社)が,スマホ向けに開発したオンラインアクションRPG。中国ではTencentがパブリッシングを担当し,5月21日のリリース以降,爆発的な人気となっている。

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 Sensor Towerは本日,スマホアプリ「アラド戦記モバイル」分析レポートを公開した。本作は,「アラド戦記」を手掛けたNEOPLEが,スマホ向けに開発したオンラインアクションRPGだ。韓国と中国でのみ配信されており,中国では5月21日のリリース以降,爆発的な人気となっている。

[2024/07/30 13:15]
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 14位の「Go! Go! Muffin(出发吧麦芬)」(iOS / Android)は,XD Entertainmentが中国本土で5月15日にリリースした放置系RPGだ。台湾・香港・マカオでは1月にリリースされ,各地域においてトップクラスの収益を記録している。


 19位の「三国:谋定天下」はbilibiliが6月13日にリリースしたストラテジーゲームで,その名の通り「三国志」が題材となっている。


 21位の「釣りの達人(欢乐钓鱼大师)」(iOS / Android)は,Ark Gameが3月28日に中国でリリースした釣りゲーム。日本でも8月10日から配信中だ。


 また,1月から中国で配信中のタワーディフェンス「バンバンサバイバー(向僵尸开炮)」(iOS / Android)は前期比806%の増収を達成し,88位から17位まで順位を上げた。こちらも5月9日に日本でもリリースされている。

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[2024/05/09 14:39]
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 今回紹介したように,中国市場のヒットタイトルの中には「日本ではあまり知られていないが,実は日本語版が出ている」ものも多い。興味を持った人は,ぜひプレイしてみてほしい。

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