2機でチームを組むタッグバトル・システムを搭載!

 2014年(平成26年)4月10日は、プレイステーション3(PS3)、PS Vita用ソフト『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』が発売された日。本日で10周年の節目を迎えました。

 さまざまなロボット作品がクロスオーバーする『スーパーロボット大戦』シリーズのひとつで、『スーパーロボット大戦Z』シリーズの最終章となる『第3次スーパーロボット大戦Z』。前編である『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』が2014年4月10日に、後編である『第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』が2015年4月2日に発売されました。『時獄篇』の初回限定封入特典は、シリーズ第1作『スーパーロボット大戦』のHDリメイク版がダウンロードできるプロダクトコードという太っ腹仕様。こちらのHDリメイク版は、2014年4月24日から単体でのダウンロード販売もされました。

 前作『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』の日本がふたつあるという設定にも驚かされましたが、本作の世界は『スーパーロボット大戦Z』と『第2次スーパーロボット大戦Z』の異なる世界が混じり合う“新多元世紀”が舞台。最終章だけあり、かなりスケールの大きい物語となっています。とはいえ、序盤は学園モノでコミカルなストーリーになっていて、明るくほのぼのとしたノリも楽しめました。『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』の流竜馬が用務員として登場するオリジナル展開にはとくに笑わせてもらいましたね。

シリーズ第1作『スーパーロボット大戦』

 主人公である高校2年生のヒビキ・カミシロは、偶然遭遇した人型機動兵器“ジェニオン”に搭乗することに。その事件を契機として並行世界間で活動する企業“DEMコーポレーション”のエージェント“AG”の依頼を受け、同機のテストパイロットになります。そんなヒビキのパートナーとなるのは、高校に赴任した教育実習生の西条涼音で、彼女もある事件をきっかけにジェニオンに搭乗します。もともとひとり乗りで単座だったものにふたりが乗り込むので、ヒビキがスズネを肩車するような形に。思わずツッコミたくなるような恰好でしたが、当時の筆者は純粋にスズネの太ももにはさまれるヒビキをうらやましく思ったものです……。

 参戦タイトルは計32タイトルで、初参戦作品は、『機動戦士ガンダムUC』と『アクエリオンEVOL』、『装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端』、『装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル』の4作品。また『スーパーロボット大戦Z』シリーズの初参戦として『トップをねらえ!』や『フルメタル・パニック!』シリーズ、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』などが登場しました。

 多彩なクロスオーバーが展開しますが、筆者がとくに心に残ったのは『機動戦士ガンダムUC』のフル・フロンタルと『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のシャア・アズナブルの共演。本作では原作の“アクシズ落とし”のイベントがありますが、クワトロとして仲間たちと共闘してきたシャアがなぜこんな行動を取るのか、強い説得力があります。ほかの『スーパーロボット大戦』シリーズでも“アクシズ落とし”は重要なエピソードになることが多いですが、本作はその中でもとくに盛り上がる内容になっていましたね。

『機動戦士ガンダムUC』
『アクエリオンEVOL』
『フルメタル・パニック!』
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』

 システムには“タッグバトル・システム”が新搭載。過去シリーズに存在した2機ひと組でチームを組むシステムを昇華させたもので、ゲージを上昇させることで行動回数が1回プラスされる“マルチアクション”や、敵を撃墜した時にPP(パイロットポイント)が2倍になる“ボーナスPP”などの“タッグコマンド”が使用できます。

 また、味方ターン内で連続して敵を撃墜することで、コンボゲージが上昇し、敵に与えるダメージなどが上昇する“タクティカルコンボ”や、“タッグテンション”が最大になると使える強力な“マキシマムブレイク”などもあり、戦闘がとても楽しかったです。文字で説明するとわかりづらいかもしれませんが、どれもプレイすれば簡単に理解できるものであり、頭を使うのがニガテな自分には助かりました。

 シリーズものなので手を出しにくいかもしれませんが、好きなロボットアニメが参戦しているなら十分楽しめるハズ。それこそ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』も参戦しているので、映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』で、『ガンダムSEED』の熱が上がっている人もチェックしてみてくださいね!

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