水産庁が商業捕鯨の対象に大型のナガスクジラを追加する方針であることが9日、分かった。日本の操業海域を含む北太平洋での資源量が豊富であることを調査で確認した。既に始まっている今年の捕鯨シーズンから適用する。日本が2019年に国際捕鯨委員会(IWC)を脱退して商業捕鯨を再開して以降、対象追加は初めて。捕獲できるのは計4種類となる。

 ナガスクジラは、世界最大の動物とされるシロナガスクジラに次ぐ大型のクジラで、日本鯨類研究所によると、成熟すると全長20メートル程度、体重は約40トンになる。水産庁は6月に開く水産政策審議会の分科会で今年の捕獲枠を示し、7月に正式決定する見通しだ。

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