博報堂DYホールディングス(HD)は8日、13日に予定していた2024年3月期の決算発表を延期すると発表した。子会社が京都市などから受託した新型コロナウイルス感染症の接種事業の過大請求の影響範囲が確定できていないため。

連結子会社の日本トータルテレマーケティングは3月下旬、外部専門家による調査委員会の調査で、京都市に合計8億円超の過大請求をしていたと公表した。実労働時間を水増しして処理していた。このほか、個別名は公表していないが20あまりの自治体で過大請求がなかったか調査が終了していないため、延期する。

決算の公表時期について未定だが、現時点で6月27日の株主総会は「予定通り」としている。日本トータルテレマーケティングはコンタクトセンター事業を手掛け、18年に傘下入りしている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。