バイオマス発電所の稼働で売り上げは増える見通しだ

レノバは8日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比33%減の59億円になる見通しだと発表した。徳島県のバイオマス発電所の長期点検による稼働停止や燃料高などが響く。売上高にあたる売上収益は前期比60%増の718億円を見込む。バイオマス発電所の新規稼働が寄与する。

同日発表した24年3月期の連結決算は売上収益が前の期比33%増の447億円、純利益が3.3倍の88億円だった。バイオマス発電所の持ち分が増えて連結対象となり収益を押し上げた。大型の太陽光発電所やバイオマス発電所の稼働開始で売電収入が増え、フィリピンの水力発電事業の縮小による損失などを補った。

レノバは21年に秋田県由利本荘市沖の洋上風力発電の公募に落選し、22年3月期の純利益が前の期比86%減の15億円にまで縮小した。現在は太陽光・バイオマス発電を中心に発電量を増やしている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。