1974年5月15日、東京・豊洲にセブン-イレブン1号店がオープンした。その名の通り、午前7時から午後11時までの営業。当時としては、深夜まで開いている店は画期的だった。

それから半世紀。オフィス街、住宅街、幹線道路沿い──人通り・車通りがあるところには必ずといっていいほどコンビニエンスストアがある。バリエーション豊富なおにぎりやサンドイッチ、サラダなどのデリがいつでも手軽な価格で購入でき、ひき立てのコーヒーは専門店とそん色のない味わい。物販だけではない。公共料金や税金の支払い、チケットの受け取り、宅配便の発送、スマホの充電、ATMなどさまざまなサービスを24時間体制で提供してくれる生活にはなくてはならないインフラになった。

セブン-イレブンの2023年度(2024年2月期)の店舗数は2万1533まで増え。総売上高は5兆3452億円となった。

〈セブン-イレブン進化の歴史〉

1974年 1号店オープン

セブン-イレブン1号店(豊洲店)が早朝から深夜まで営業する「新業態」の小売店として登場

1975年 24時間営業

福島県郡山市の虎丸店が実証実験として24時間営業をスタート

1978年 パリッコフィルムでおにぎり販売開始

食べる時にフィルムをはがして海苔(のり)を巻き、パリっとした食感を楽しめるおにぎりを発売。(家で作るのが常識だったおにぎりが、「買って食べるもの」へと変わる契機に)

1987年 POS(販売時点情報管理)レジシステム導入

販売データを、客のニーズに合った精度の高い発注につなげる仕組みを確立

1987年 公共料金収納代行

東京電力の料金収納代行開始。その後、ガス、電話、水道など取り扱い拡大

1996年

カラーコピー機の導入開始

2001年

弁当・調理パンなどオリジナル商品から保存料・合成着色料完全排除

アイワイバンク銀行(現セブン銀行)の現金自動預け払い機(ATM)を都内店舗に設置

2010年

マルチコピー機で「住民票の写し」「印鑑登録証明書」の発行サービス

2013年

1杯ずつひきたてのコーヒーを提供するセブン・カフェの展開スタート

2019年

唯一の空白県だった沖縄県に出店し、全47都道府県コンプリート

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