奈良県とJR西日本、奈良商工会議所は、JR西の奈良県内の3つの鉄道路線を環状線のようにつないで観光周遊を促す「ならSLOW&LOOPプロジェクト」を始める。周遊パスの発売や駅でのイベント開催などを通じて、奈良公園(奈良市)周辺に集中する観光客を県中南部へ誘導するほか、宿泊客の増加につなげる。沿線自治体や商議所が参加する協議会を2024年度中に設立し、継続的な取り組みとする。
万葉まほろば線(桜井線)の全線と和歌山線、大和路線(関西本線)の一部をつなぐと環状になる点に着目して企画した。営業距離は56.3キロメートルで大阪環状線の約2.6倍で駅数は22ある。沿線の天理市や桜井市、橿原市などには歴史文化資産や自然景観が数多くあり、食も含めて魅力を発見してもらう。
まず「日本清酒発祥の地・酒蔵巡りの巻」と題して、対象路線の普通電車が連続する2日間乗り放題となるデジタル乗車券を発売する。沿線にある5つの酒蔵が参加する、各蔵の日本酒や奈良漬などのおつまみを味わえる特典もついている。関西の鉄道7社が連携する次世代移動サービスアプリ「KANSAI MaaS」で発売する。2025年1月8日から発売し、3月31日まで利用できる。
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