NISSHAは24日、風邪薬や解熱鎮痛剤といった一般用医薬品(市販薬)の開発製造受託(CDMO)を手掛ける滋賀県製薬(滋賀県甲賀市)を買収すると発表した。買収額は非公表。2025年1月上旬に大部分の株式を取得するという。NISSHAにとって一般用医薬品のCDMO事業は初めての参入となる。
滋賀県製薬は固形剤などの一般用医薬品を製造して大手製薬会社などに販売している。24年9月期の売上高は48億円だった。NISSHAは成形技術が強み。同社の技術が錠剤の成形にも生かせるほか、生産工程や品質管理のデジタル化などで生産効率を高めるという。昨今の薬不足を受けて生産設備の拡大も検討する。
NISSHAは成長事業としてメディカル分野に注力しており、米国を中心に医療機器などの受託生産を手掛けている。2030年に医薬品事業の売上高200億円を目指す。
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