ハーモニック・ドライブ・システムズは7日、2024年3月期の連結最終損益が248億円の赤字(前の期は75億円の黒字)になったと発表した。従来予想を240億円下回り、赤字額は過去最大だ。17年の独子会社買収に伴うのれんなどで281億円の減損損失が出る。経営責任をとり、取締役報酬を2カ月間、10〜30%削減することも発表した。
独子会社は欧州向けの精密制御製品の生産・販売を担う。製品はロボットやファクトリーオートメーション(FA)関連の機器に組み込まれる。ハーモニックは人間と協力して動作する「協働ロボット」などの成長を見込み買収したが市場が想定より伸び悩んだという。
報酬については今年5月から2カ月間、会長と社長で30%、代表取締役専務執行役員で15%、取締役執行役員で10%、それぞれ削減する。
前期の売上高は前の期比22%減の557億円、営業利益は99%減の1億円とした。それぞれ、7億円、5億円上方修正した。
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