【ワシントン共同】米NBCテレビは19日、トランプ次期米大統領が債務上限の撤廃を支持する意向を表明したと報じた。トランプ氏は2025年3月までの「つなぎ予算」案を債務上限問題と併せて議会で議論すべきだと述べ、案に反対している。ただ現行のつなぎ予算の期限である20日までに案が成立しなければ、政府機能の一部が閉鎖に追い込まれる。
米国は制度上、政府が借り入れられる債務額の上限を議会が決める。債務上限の効力を停止する法が23年6月に成立したものの、25年1月に期限を迎えるためトランプ氏が問題視している。23年には与野党対立により、デフォルト(債務不履行)が懸念される直前まで緊迫した交渉が続いた。
NBCによると、トランプ氏は取材に対し、債務上限を完全に撤廃することが「議会ができる最も賢明な決断だ」と主張。つなぎ予算案や債務上限問題を巡る議会での争いは、25年1月のトランプ次期政権の発足前に障害を取り除くために必要との考えを示唆した。
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