キッセイ薬品工業が7日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期に比べ6%増の111億円だった。売上高は12%増の755億円で過去最高を更新した。23年中に販売を始めた2つの新製品が伸びたほか、主力の過活動膀胱(ぼうこう)治療薬など従来製品も堅調に推移した。

25年3月期の売上高は前期比10%増の830億円、純利益は微増の113億円の見通し。今上半期中に欧州で子宮筋腫治療薬の販売開始を見込んでいる。

7日、記者会見した北原孝秀最高財務責任者(CFO)は今年度末で現在の中期経営計画が終了することを受け「PBR(株価純資産倍率)1倍超の達成やROE(自己資本利益率)向上策を骨子とした新しい中計の策定に取りかかる」と表明した。

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