TOPPANは北米・南米に顧客や製造基盤を持つ事業を傘下におさめ、地産地消の体制を整える

TOPPANホールディングスは19日、米大手包装メーカーのソノコ・プロダクツの傘下企業を買収すると発表した。対象は食品包装などを手掛ける5社で買収額は約2700億円。TOPPANとしては過去最大の買収となる。北米・南米に顧客や製造基盤を持つ事業を傘下におさめ、地産地消の体制を整える。

18日にソノコと買収に合意した。株式取得は2025年4月〜6月になる見通し。買収対象である5社の2023年12月期の売上高は前期比3%減の約2100億円で、ソノコ全体の2割程度を占める。

包装材はTOPPANの主力事業の一つで、同社は近年インドや欧米で買収を重ねてきた。25年にはチェコでも工場を稼働させる見通し。

TOPPANにとってこれまでの最大の買収は、04年に米化学大手のデュポンから取得した半導体製造向け部材「フォトマスク」で、当時の為替レートで約710億円だった。近年では19年に独建装材世界大手のインタープリントを約480億円で買収している。

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