「YYSystem」は29言語の会話を人工知能で瞬時に翻訳する(18日、茨城県つくば市のTXつくば駅)

つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道(東京・千代田)はリアルタイムで音声を認識するシステムを使い、つくば駅(茨城県つくば市)で多国籍の外国人らを案内する実験を始めた。29言語を人工知能(AI)で瞬時に翻訳し文字で示す。インバウンド(訪日外国人)や聴覚障害者へのサービスを拡充する。

自動車部品メーカーのアイシンが開発した「YYSystem(ワイワイシステム)」を使う。多言語の会話をリアルタイムで文字におこしディスプレーに表示する。日本語のほか英語、中国語、インドネシア語などに対応。発音やアクセントが異なる英国と米国の英語も判別できる。

つくば駅の案内カウンターに2025年1月13日まで置き、実際に使ってもらって反応や操作性などを確認する。文字表示のため聴覚障害者にも伝えやすい。

首都圏新都市鉄道は、聴覚障害者向けにCGを活用した手話動画で列車の運行情報を伝える実証実験を全国で初めて始めるなど、先端技術を生かしたダイバーシティへの取り組みに力を入れている。

ワイワイシステムはアイシンが手掛けた聴覚に関する意思疎通を支援するアプリ。

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