ジェイテクトは7日、水素エンジン車向け部品の開発を始めたと発表した。水素をエンジンで必要な圧力に調整する「高圧水素減圧弁」という製品で、2025年3月までに開発を終えることを目指す。水素社会の到来を見据えて、事業の幅を広げる狙い。
ジェイテクトは02年から高圧水素事業に着手しており、これまでトヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」などに部品を供給してきた。供給バルブの生産実績は5万4000個超に上る。FCV向けで培った技術を、水素エンジン車にも応用する。
水素エンジン車はガソリンの代わりに水素を燃焼させる仕組みで、走行時に二酸化炭素(CO2)を排出しない。トヨタは水素エンジン車で耐久レースに出場し、市販化に向けた技術的課題を洗い出している。
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