映画「ジュラシック・パーク」をモチーフにした法人向けプランを用意した

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を運営するユー・エス・ジェイ(大阪市)は7日、企業や学校向けにパーク内で謎解きゲームを楽しめるプランを発売すると発表した。新型コロナウイルス禍が和らぎ来園客が急増しており、アトラクションの混雑につながらない楽しみ方を提案する。法人など団体客を開拓し、単価上昇もねらう。

8日に団体向けプラン「ジュラシック・パーク〜ザ・シークレット・ミッション〜」の予約受け付けを始める。恐竜の脱走を防ぐためセキュリティーの復旧を目指すというストーリーだ。団体客は4〜8人のグループに分かれ、スマートフォンを持ってパーク内に散らばったヒントを探してクイズを解いていく。他のグループと協力したり得点を競ったりする要素を盛り込み、チームワークを高める社員研修に使える。修学旅行など学校にも売り込む。40〜2000人の団体客に対応する。

スマートフォンを片手に謎解きゲームに挑戦する

謎解きゲームは2時間かかり、参加者はゲームの前後にパークで遊べる。入場券込みで1人あたり1万2000円で販売し、初年度に年間1万人、2029年に5万人の利用を目指す。

ゲーム中は特定のアトラクションの混雑につながらない利点がある。コロナ後はインバウンド(訪日客)の回復もあって来園客が急増し、人気アトラクションには3時間待ちの列ができる。巨額の設備投資が必要なアトラクションに頼ることなく楽しみ方を増やす戦略だ。

ユー・エス・ジェイは19 年に企業イベントに使える劇場型パーティー会場を新設するなど、個人客に比べて単価の高い団体客の取り込みに力を入れている。法人向けプランの料金1万2000円は、個人向けの1日入場券(繁閑で異なり8600〜1万900円)よりも高い。来場客が増えパークへの入場自体を制限する日もある。客数の増加には限界もあり、単価を引き上げて収益力を高める。

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