半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(旧東芝メモリ)が18日、東証プライム市場に上場し、9時00分に公開価格(1455円)を15円(1%)下回る1440円で初値を付けた。初値をもとに算出した時価総額は7762億円。長期記憶に使うNAND型フラッシュメモリーはスマートフォンやパソコン向けの需要が伸び悩み、市況改善に時間を要している。
キオクシア株はその後、個人投資家などの買いが入り一時1504円まで上昇。午前10時時点では1500円前後で推移している。
キオクシアは2018年6月に東芝から独立し、19年10月に現在の社名となった。25年以降に人工知能(AI)向けNANDの需要が強まるとみて、半導体不況下での上場を決めた。調達した資金は最先端メモリーの増産に使う。
上場に伴い米投資ファンドのベインキャピタルが保有株を売り出したことで、出資比率は56%から51%に低下した。東芝の持ち分は41%から32%に下がった。2社は25年6月以降に追加の株式売却が可能となる。
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