ホンダは再来年以降、新たなハイブリッドシステムを搭載した車を投入し、2030年までに今の2倍にあたる130万台の販売を目指す方針を発表しました。

このハイブリッドシステムでは部品点数を減らすことで従来のシステムよりコストを3割抑えたほか、燃費効率を高めて中型車では10%の燃費改善を見込んでいます。

会社は2040年に販売する新車のすべてをEVと燃料電池車にする目標を掲げる一方、当面はハイブリッド車の販売強化で利益を確保し、EVへの投資に充てる考えです。

ホンダの林克人 四輪事業本部長は、「脱炭素に向けた目標は変えないが、そこに至る過程では柔軟性も求められる時代になっている。いきなりEVだけで戦えるとは思っておらず、ハイブリッドの開発も進めていく」と話しています。

また、SUBARUも燃費を2割改善させたハイブリッドシステムを開発し、今月、このシステムを搭載した車を日本で発売したほか、来年にはアメリカでも販売する計画です。

脱炭素を追い風にEVの販売は急拡大してきましたが、足元では欧米を中心に減速していて、日本メーカーが強みを持つハイブリッド車を強化する動きが相次いでいます。

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