経団連の次期会長に起用される日本生命保険会長の筒井義信氏(70)は財界活動に心血を注いできた。経団連副会長などを歴任し、これまで7年以上にわたり行政改革推進委員長として、新しい技術やビジネスの社会実装を阻害する恐れがある規制の緩和を訴える提言の作成に取り組んだ。
今年、政府主導で民間の脱炭素化投資を促すGX(グリーントランスフォーメーション)戦略の中核機関「GX推進機構」の初代理事長に就任。気候変動対策に力を入れる経団連での取り組みとの相乗効果で、脱炭素化の加速に期待が集まる。
日生の本業の保険契約や投資を通じ、日本全国に張り巡らせたネットワークを駆使し「財界総理」の活動に生かす。
筒井氏は神戸市に生まれ、5人兄弟の末っ子として育った。幼い頃は野球に熱中し、中高生時代はバスケットボールに打ち込んだ。趣味はゴルフと読書で、好きな作家は「夏姫春秋」で直木賞を受賞した宮城谷昌光氏。
社長時代は、三井生命保険の買収を成功させるなど、決断力と行動力が特に評価されていた。
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