ペプチドリームは17日、傘下のPDRファーマが千葉県君津市で放射線医薬品を製造する工場を新設すると発表した。総投資額は約100億円。2026年6月に着工し、28年10月の操業開始を目指す。開発中の放射性医薬品の新薬候補の開発に合わせ、安定した生産体制を構築する。
ペプチドリームは放射性物質とたんぱく質の断片であるペプチドを組み合わせた放射性医薬品を開発している。すでに腎細胞がんを対象とした新薬候補が臨床試験(治験)に入るなど、複数の新薬候補の開発を進めている。将来の製造販売承認を見込んで新工場で量産する。
新工場は千葉県が整備し研究施設や工場が集積する工業団地「かずさアカデミアパーク」内に建設する。用地面積は5万7000平方メートル。放射性医薬品は製造してから長時間が経過すると有効性が衰える課題がある。
同工業団地は成田空港などへのアクセスも良好で輸送面で大きなメリットがあるという。国内だけでなく、アジアを中心とした海外への供給も視野に入れる。
同日、ペプチドリームの金城聖文副社長最高財務責任者(CFO)とPDRファーマの村上雅人社長が千葉県の熊谷俊人知事にかずさアカデミアパークへの進出希望申出書を手渡した。
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