経団連が十倉雅和会長(74)の後任に、日本生命保険の筒井義信会長(70)を起用する方針を固めたことが16日、分かった。金融機関からの起用は初めて。早ければ年明けの会長・副会長会議で正式に内定し、十倉氏の任期満了となる来年5月末の定時総会を経て就任する予定。
経団連会長は従来、製造業出身者が就任するケースが大半で、今回の人事は転換点となる。
経団連会長の任期は2期4年が通例で、筒井氏は2029年まで務める見通し。来年1月に米国でトランプ氏が大統領に就任し、日本は保護主義的な動きへの対応を迫られる。各地では地政学的なリスクも高まっており、筒井氏は経済界のまとめ役として手腕が問われる。
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