DX人材育成機関について説明する三菱電機の阿部恵成CHRO(16日、オンライン説明会)

三菱電機は16日、デジタルトランスフォーメーション(DX)人材を育成する機関「DXイノベーションアカデミー」を2025年4月に設立すると発表した。「DXマーケティング」や「データエンジニアリング」など7種類の専用コースを用意する。新規事業の創出につなげる狙い。

三菱電機グループの従業員が対象。受講後にDXに関する知識や技能を認定する制度も整える。その度合いに応じて処遇向上などを検討するほか、適切な人材配置にも生かす。

同日開いたオンライン説明会で阿部恵成最高人事責任者(CHRO)は「次世代サービスを実現するにはDX人材の育成が欠かせない」と述べた。

三菱電機は電力や空調など各部門のデータを集約し、顧客の社会課題の解決につながるサービスの立ち上げを目指している。これに不可欠となるDX人材は31年3月期に2万人と、24年3月期(6500人)の約3倍に増やす目標だ。

あわせて同日、本業以外の現場で働くことを認める「社内外副業制度」の導入も発表した。まずは個人事業主としてフリーランスで働く社外副業の運用を始めた。異なる部署で一定の時間を働けるようにする社内副業は25年9月末までに正式導入する。

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