半導体6社の合同イベントに参加する学生ら(16日、神戸市)

ソニーグループの半導体会社やロームなど半導体大手6社は16日、神戸大学で理系学生向けに合同イベントを開いた。半導体産業に対しては、人工知能(AI)やIT(情報技術)と比べて地味な印象を持つ学生も少なくない。研究室の選択を控えた1〜2年生を中心に半導体の魅力をアピールすることで専門人材を増やし、採用の拡充につなげる。

ソニーセミコンダクタソリューションズ、ルネサスエレクトロニクス、キオクシア、三菱電機、東芝デバイス&ストレージ、ロームの6社が一般社団法人の神戸大学工学振興会と連携し、合同イベントを企画した。各社のエンジニアによるパネルディスカッションや座談会で半導体産業の魅力や具体的な働き方を紹介した。

国内では台湾積体電路製造(TSMC)が九州に、先端半導体の量産を目指すラピダスが北海道にそれぞれ進出するなど各地で工場の建設が進み、人材確保が業界全体の課題となっている。電子情報技術産業協会(JEITA)によると、主要9社だけで今後10 年間で4万3000人の半導体人材が追加で必要になるという。

6社は今後も合同で大学生向けの半導体イベントを開催していく予定だ。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。