積水ハウス、積水化学工業、旭化成ホームズは16日、住宅部材の共同輸送を始めると発表した。物流会社センコー(大阪市)と協業し、物流拠点やトラックを共有する。荷物の量や納品先を共有し、配車を効率化する共通システムの構築も目指す。ドライバーの運転時間を1年間で約1万7000時間、トラック2160台分を削減できると見込む。
7月から一部の地域でトラックの共同利用を始めており、今後2~3年で共同利用の取り組みを全国29の物流拠点とトラックに広げる。
記者会見に登壇した積水ハウスの野間賢・専務執行役員は「ドライバー不足でモノが運べなくなる強い危機感を持っていた。各社の強みを生かし、弱みを補完しながらあらゆる物流を効率化していく」と強調した。
物流業界の2024年問題では、4月にトラック運転手の残業は年960時間に制限され、運転手の確保は難しくなっている。野村総合研究所は23年時点で、運転手不足で30年には全国で約35%の荷物が運べなくなると試算している。
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