元行員が貸金庫に預けられていた顧客の資産十数億円相当を盗んだ問題で、三菱UFJ銀行は16日、同日午後3時半から記者会見を開くと発表した。半沢淳一頭取らが出席し、現時点で把握している被害状況や再発防止策などを説明する。金融庁は同行に対し、銀行法に基づく報告徴求命令を出した。
三菱UFJ銀が会見するのは先月22日の問題公表以降で初めて。元行員は40代の女性で、支店の貸金庫の管理責任者だった。合鍵を使って貸金庫を開けていたとみられる。
三菱UFJ銀によると、東京都内の練馬、玉川の2支店で顧客約60人が預けていた現金や貴金属など十数億円相当が盗まれた。顧客からの指摘を受けて問題が発覚。三菱UFJ銀は11月14日付で女性行員を懲戒解雇した。同行から相談を受けた警察が現在、捜査を進めている。
三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取
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