JR信越本線の新駅名「豊岡だるま駅」を示す群馬県高崎市の富岡市長㊧ら(13日、高崎市)

JR東日本高崎支社は13日、群馬県高崎市内に開設されるJR信越本線の新駅の名称を「豊岡だるま駅」に決めたと発表した。新駅ができる豊岡地区はだるまの生産が盛んで地元の要望も考慮した。2024年度中に着工し26年度末の供用を目指す。

新駅は北高崎駅と群馬八幡駅の間に設ける。上下ホームは2面2線でそれぞれに改札を置く。無人駅とし交通系ICサービス「Suica(スイカ)」が利用可能。駅前広場にバスロータリーや駐輪場・駐車場、トイレを設ける。

市は6〜7月に実施した新駅名に関する市民アンケートで得票率が高かった「豊岡だるま駅」など3案の採用を要望していた。記者会見した樋口達夫支社長は「地元の声もあり思い切って『だるま』を使おうと思った。愛される駅になってもらいたい」と話した。だるまが付く駅名は国内にないという。

豊岡だるま駅の完成イメージ

新駅は高崎市が駅舎や広場の整備費など約30億円を負担して設ける。周囲に大学や工業団地などがあり市は1日に約1600人の乗車を見込む。同席した富岡賢治市長は「要望に応えてもらい感謝したい」と述べた。

南側の駅前広場には「高崎だるまミュージアム(仮称)」を新駅開業に合わせて26年度に設ける予定。新駅も含め新たな観光拠点を目指す。

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