静岡県菊川市は初のビジネスコンテストを地域の産業振興や課題解決につなげる(12日)

静岡県菊川市で初めて開かれたビジネスコンテストで、最優秀賞(賞金100万円)に市特産の茶を欧州へ輸出するアイデアなどを示したOmiisay(オミセ、東京・世田谷)、優秀賞(50万円)に茶農業の有機化やデジタルトランスフォーメーション(DX)化を提案したBlue Farm(ブルーファーム、浜松市)が選ばれた。

106件のエントリーから書面の応募に進んだ44件を審査し10件のファイナリストが12日に市役所での事業案プレゼンテーションに臨んだ。オミセは現地法人を置かず海外出店できる独自サービスの活用が評価された。

賞金は総額200万円で1社が奨励賞(30万円)、2社が特別賞(10万円)を受賞した。市は受賞者や1次審査通過者の事業化を支援し、茶産業など地域経済の活性化や課題解決につなげる。

市はJR菊川駅近くの信金店舗跡に3月、初の産業支援拠点「菊川市産業支援センターEnGAWA(エンガワ)」を開設。様々な企業や個人の交流を協業のきっかけとする場と位置づける。施設を運営管理するCien(シエン、東京・渋谷)がビジコンを主催し、地元のメーカーなど企業や金融機関、農業協同組合などが協賛した。

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