ソフトバンクは13日、高速通信規格「5G」向けの新たな電波を獲得した。「サブ6」と呼ばれる5Gで主流の周波数帯で、大容量のデータを瞬時に送受信できる。NTTドコモとKDDIは既にサブ6を2枠保有しているが、ソフトバンクは1枠のみだった。新たな電波の活用で通信品質の向上につなげる。
同日、総務省から割り当てを受けた。ソフトバンクはこれまでサブ6でカバーできない地域は4Gから5Gに周波数帯を転用して対応していたが、通信速度はサブ6よりも劣っていた。
通信会社へのサブ6の割り当ては今回が最後とみられる。同日、総務省内で取材に応じた宮川潤一社長は「どうしても欲しい周波数だった。希望がかない安心している」と話した。
ソフトバンクが総務省に提出した開設計画では、2036年度までに全国に4万5100の基地局を新設する。基地局開設のため累計で2723億円の設備投資を見込む。
30年度までに全ての都道府県に1カ所以上の基地局を開設し、31年度から本格的にサービスを始める計画だ。宮川社長は「サービスの開始時期は前倒しも検討している」としている。
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