「久世福商店」などを手掛ける食品製造小売りのサンクゼールは2025年3月期から月次業績の公表を中止すると発表した。理由について、現状は売上高全体の約3割であるホールセールや海外、電子商取引(EC)が伸びていくため月次業績では同社の状況が正しく理解されにくいとした。
同社広報は「これまでは直営、フランチャイズチェーン(FC)の売り上げが7割程度を占めていたが、今後はECやホールセール、グローバル等の割合が増え、売り上げ構成比は徐々に変化していくと予測される」とした上で「月次概況のような店舗POSデータによる集計結果のみでは、情報に偏りが生じてしまう恐れがあると判断した」と説明した。
月次開示については現時点では再開の検討はしていないが、決算説明資料での既存店の売上高や客数・客単価推移の表記は今後も続ける予定という。
10日に発表した2024年3月分を最後に非公表とする。3月の既存店売上高(全業態)は前年同月比8%増で、客数は同7%増だった。店舗数は久世福商店が前月から4店増の154店舗、「サンクゼール」16店舗と冷凍食品が主力の小売店「メケル」1店舗は前月と同じだった。
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