会談は、12日午前、都内のホテルで行われ、連合の芳野会長や経済同友会の新浪代表幹事らが出席しました。

この中で芳野氏は「ことし33年ぶりの高水準での賃上げが実現し、日本でもようやく賃金が本格的に上昇し始めた。この流れを確実なものにする必要があり、来年の春闘で賃上げの流れを軌道に乗せるため、労使で真摯(しんし)な議論が行われることを期待している」と述べました。

これに対し新浪氏は「直近2年間は多くの企業が賃上げを行い、あと1年で3年となる。賃金が継続して上がっていく社会的な理念を早期につくらなければならず、来年も労使が協力して3年連続の賃上げ達成を目指していきたい」と述べました。

そして両氏は、来年も賃上げに向けて引き続き協力していく方針で一致しました。

また「年収の壁」をめぐり、会社員の配偶者などが一定の年収を超えるまではみずから保険料を支払わなくても基礎年金を受け取れる「第3号被保険者制度」について男女間の賃金格差の大きな要因になっているとして政府に廃止を求めていくことも確認しました。

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