カンタス航空の航空機=2020年3月、シドニー(ロイター=共同)

 【シドニー共同】オーストラリアの競争消費者委員会は6日、カンタス航空があらかじめ欠航が決まっていた航空券を延べ8万6千人以上にそのまま販売していたことを認め、制裁金1億豪ドル(約100億円)を政府に支払うことで競争委と合意したと発表した。カンタスは、対象者に代替便提供や払い戻しの措置に加え、計2千万豪ドルを追加補償する。

 競争委のキャスゴットリーブ委員長は「欠航済みの“幽霊便”を多くの消費者が予約し、休暇や出張の予定を立てていたことだろう」と指摘。カンタスは声明で「速やかに欠航の通知をすることを怠った」と謝罪した。

 制裁金支払いは裁判所の承認を受け正式に決定する。

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