武藤容治経済産業相は11日、同日開幕した半導体の国際展示会「セミコン・ジャパン」にビデオメッセージを寄せ、「人工知能(AI)と半導体に対して、複数年度にわたり大規模かつ戦略的に支援していく」と語った。2030年までに同分野に10兆円超の公的支援を実施し、今後10年間で約160兆円の経済波及効果の実現を目指すとした。
同展示会の「AIが切り開く新しい半導体市場」と題した講演セッションに3分ほどのビデオメッセージを送った。政府として引き続き半導体産業の育成に積極的に関与する姿勢を改めて示した格好だ。
武藤経産相は「人手不足など社会的課題に直面する日本が、生産性や競争力を向上させていく上で(半導体は)大変重要だ」と語り、半導体性能の向上と量産基盤の確立が不可欠とした。
幅広い半導体関連技術について「研究開発や人材育成などで各国との協調領域を探って、国際協調によるモメンタムづくりにも全力で貢献していく」とも語った。
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