破産手続き中の船井電機を巡り、破産申し立て側の関係者が、テレビ事業を中国家電大手「スカイワース」に売却する交渉を進めていることが11日、関係者への取材で分かった。10月下旬に東京地裁に提出された破産申立書などによると、債務超過に陥っており、売却で現金を確保し、従業員の給与などに充てる狙いがあるとみられる。
船井電機は、主力のテレビ事業が中国勢との競争激化で低迷し、再建を目指していたが、経営が行き詰まっていた。創業家の関係者が東京地裁に準自己破産を申し立て、破産手続きの開始決定が出たが、元環境相で直前に会長に就任した原田義昭氏が反対し、抗告するなど混乱が続いている。
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