ふるさと納税で巻き返しを図る三重県四日市市が、昨年度に寄付件数が多かった市内の返礼品提供事業者5社に今年の「人気返礼品大賞」を贈った。ごま油の九鬼産業、「キンミヤ焼酎」で知られる宮崎本店、手延べそうめん・冷や麦の渡辺手延製麺所の昨年受賞の3社に加え、今年は黒毛和牛の三重加藤牧場、フラッシュメモリー最大手のキオクシア四日市工場が新登場した。
同市によると、昨年度のふるさと納税寄付額は約3億2500万円で、前年の3.8倍に伸びた。今年度は、さらにその2倍以上の勢いという。昨年度の人気返礼品のランキング(件数ベース)は、トップが「ごま油3種セット」(九鬼産業)1454個、2位が「キッコーミヤ焼酎 キンミヤパック25度 1.8ℓ×6本」(宮崎本店)697個、3位が「大矢知伝承の味 金魚印 手延冷麦」(渡辺手延製麺所)320個だった。4位は九鬼産業「胡麻(ごま)セット(B)」、三重加藤牧場「黒毛和牛スライス500グラム」が5位、昨年度から新たに返礼品に加わったキオクシア四日市工場「外付けSSD EXCERIA PLUS ポータブル 2TB」が6位となった。
6日に四日市市役所で感謝状贈呈式があり、森智広市長は「上位の〝3強〟の盤石な人気に加え、三重加藤牧場やキオクシア四日市工場が新たに上位になり、多様な返礼品という四日市の特色が出てきている」とあいさつ。さらに「苦戦してきた四日市市だが、昨年度から本腰を入れてがんばってきた。今日は贈呈式ではあるが、ふるさと納税が山場を迎える年末に向けての決起大会という意味もある」と力を込めた。
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