第一三共の我妻利紀氏

第一三共は9日、常務執行役員で研究開発本部長の我妻利紀(あがつま・としのり)氏が12月5日に虚血性心疾患のため死去したと発表した。59歳だった。我妻氏は同社の主力抗がん剤「エンハーツ」の開発を主導したことで知られる。

我妻氏は旧三共出身で、旧第一製薬との統合後に誕生した第一三共で2010年に発足した抗体薬物複合体(ADC)と呼ばれる創薬技術の研究開発チームを率いた。ADC製品であるエンハーツは第一三共の売上高の3割を占める主力抗がん剤に成長した。

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