開所式に臨む能美市の井出敏朗市長(左から2人目)など

TOPPANは4日、石川県能美市に設けた新工場の開所式を開いた。次世代半導体パッケージなどの増産体制を構築し、生成AI(人工知能)や電子機器向けの需要増に対応する。2028年度の本格稼働に向け370人程度を採用する方針だ。

次世代半導体パッケージの製造にJOLEDの工場跡を活用する

TOPPANは次世代半導体パッケージなどの増産に向け、経営破綻したJOLED(ジェイオーレッド)の能美事業所(石川県能美市)を23年に買収した。

次世代半導体パッケージの生産ラインは27年度中の稼働を目指しており、28年ごろに300人程度の採用を確保する。大型テレビなどに使う反射防止用フィルムの製造には100億円程度を投資。25年度中の稼働を目指し、最終的には約70人の雇用を見込む。

能美市の井出敏朗市長はTOPPANの進出について「企業誘致の呼び水になったり雇用の種類が増えたりといった、地域経済への効果を期待する」としている。TOPPANの植木哲朗専務も「半導体事業を成長させ、製品を世界に供給することが責務だと考えている」と意気込みを語った。

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