デンソーは4日、炭素でできたチューブ状の素材「カーボンナノチューブ(CNT)」の技術の実用化に向けてフィンランドのカナツ社と提携したと発表した。CNTは自動運転向けカメラの性能向上につながると期待されている。両社で研究開発を進め、使用した部材の2028年の量産化をめざす。
CNTは強度が高く、電気や熱の伝導性に優れる。デンソーは自動運転向けのカメラで霜や曇りを防止する膜状の部材「透明ヒーター」でCNTの活用を検討している。
カナツ社は独自材料を使い高純度のCNTを量産する技術を持つ。両社でCNTを使った透明ヒーターの量産化をめざすほか、太陽光発電技術の開発や供給網の構築を検討する。
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