玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)

九州電力は玄海原子力発電所3号機(佐賀県玄海町)で進めてきた使用済み核燃料の保管プールの増強工事を完了した。容量は6割増えた。プールは4号機と共用しており、外部に搬出しなくても2029年までは運転を続けられるという。

使用済み燃料の置き場の間隔を狭める「リラッキング」と呼ぶ工事を20年12月から段階的に行っていた。3号機の貯蔵容量は当初の1050体から1672体に増えた。11月末時点では978体を保管している。

4号機のプールの容量は1504体で、1280体が保管済みだ。11年には4号機から3号機へ112体を移したことがある。

プールとは別に、使用済み燃料を空気で冷やす「乾式貯蔵施設」の新設も計画しており、27年度の完成を見込む。使用済み燃料は最終的に日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)に送ることになるが、同工場は稼働のメドが立っていないため敷地内で一時保管を続ける必要がある。

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