セブン&アイ・ホールディングスは29日、6000億円の社債発行登録枠を設定した。同日付で関東財務局に提出した発行登録書によると、発行予定期間は12月7日から2026年12月6日まで。調達した資金は設備資金や社債の償還、借入金返済資金などに充てる。
発行の予定期間などを示した発行登録書をあらかじめ提出しておくと、機動的に社債を発行できる。具体的な時期や発行額、利率などは今後決める。
同社は22年に同額の発行登録書を提出し、これに基づき23年11月に計2200億円の普通社債を発行した。同発行登録書は24年12月6日に期限を迎えるため、改めて同額の発行枠を設定したという。
同社は8月末時点で、1年以内に返済予定の長期借入金が1年前に比べて32%増の2671億円、償還予定の社債は同91%減の450億円だった。有価証券報告書によると、24年2月末時点では26年2月期に返済が必要な社債は2100億円、長期借入金は2609億円あった。
同社は米S&Pグローバル・レーティングから「シングルA」、格付投資情報センター(R&I)から「ダブルAマイナス」といずれも投資適格級の長期発行体格付けを取得している。
23年11月に発行した社債は3年、5年、7年、10年の4本建てでそれぞれ600億円、600億円、300億円、700億円だった。利率は0.40〜1.39%だった。
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