花緑に囲まれたホテル、グリニティが開業した(29日、静岡県磐田市)

静岡県磐田市に29日、ホテル「GREENITY IWATA(グリニティ イワタ)」が開業した。緑や花にあふれた庭園や温泉のほか、ゆったりくつろげる空間を売り物とし、首都圏の女性客らを呼び込む。

施設は東海道新幹線などで東京から2時間弱のJR磐田駅から車で15分足らず。国道1号線磐田バイパス沿いにある。敷地面積は約1万2000平方メートル。客室はツインとダブルが計45室、スイートが10室でスイートルームの宿泊料金は1泊1人4万円台から。宴会場やチャペルもある。

温泉は植物質を含むモール泉をひく(29日、静岡県磐田市)

飯島誠治総支配人は想定する中心顧客として「IT(情報技術)業界に勤めていて、デジタル疲れを感じている30〜40代の女性」と話す。自然に囲まれた環境で温泉につかって地域の食材を楽しみ、パソコンやスマートフォンを手放せない都会の生活を一時離れる「デジタル・デトックス」ができる施設とする。

運営会社の親会社である浜松ホトニクスは国内外から訪れる社員の宿泊や研修、入社式といったセレモニーのほか、取引先や研究者との交流にも施設を使う考えだ。

テラスラウンジにはソファ席を備える(29日、静岡県磐田市)

浜ホトの丸野正社長は開業のあいさつで、自分が磐田市出身で前身の磐田グランドホテルで結婚式を挙げたエピソードにも触れ、「地元だけでなく県西部、遠州の皆が集まりくつろぐコミュニティーの場として発展したい」と期待を込めた。

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